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真夏の残像(黒子のバスケ)

第2章 決別


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私は全中後、1度も休んでいない部活を…学校も休んだ。






不思議と涙は出なかった。








あったのは…








何だか何かが抜けたような…





空白感。








どんどん心が冷めていくことに対する








違和感だった。










不思議と恐怖感は湧かなかった。










ただ……





自分は何処にあるべきかもわからない









其処にあるだけの存在だった。






























私はずっと使っていた鞄を持って外へ出た。









過去への決別をする為に…

















私が足を運んだのは…







第一体育館。








マネージャーをしていた私にとってとても馴染み深い場所だ。






今日は確か引退式。





みんな、集まってる。











私はー…





もう







逃げないよ。








ガラッ









無機質な音が空間を裂くように響く。





途端に私に視線が集まる。






私は










敢えて





笑顔でいた。








恨みがこもった笑顔程苦しいものはないって知ってるから。








ごめんね。






こんな私で。






そして








さよなら。






















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