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真夏の残像(黒子のバスケ)

第7章 虚偽


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「……ふぁーあ…」



今の時刻、5時。
早く起きすぎた。



少し怠い体を起こして、入部届けに名前を書く。


カバンにしまってカバンをダイニングに置き、寝巻きのジャージのままランニングしに外に出る。




もう4月とはいえど肌寒く薄暗いこの時間帯はあまり人に会わなくて済む。


私はジャージのフードを被って軽く家の周りを走った。




途中で古い桜の木が見えた。


薄暗い世界でこのピンクの花は少し明るく見えた。



私は顔を前に向けると家へと走った。















『。お前は僕達に何を望む…?












そんな甘い事、まだ言っているのか?



言っただろう?




僕達の使命は唯一つ。











『「勝つ事だ。」』










私は…順平君が言っていた通り
バスケ部に入って良いのかな?





きっと私が入ったら…
色々迷惑もかける。



何より私は順平君達の様に本当にバスケットボールが好きな人を傷つけた。



私は…



何処にあるべきなんだろう…。







「ココだよ。ダアホ‼︎」




「‼︎」




「何、小さい声でふざけた事呟いてんだ‼︎


面倒くさいこと?



そんなん部活やってりゃ誰でもあるわ‼︎


それが1〜2個増えたくらいで変わんねー。


もうお前はごちゃごちゃ考えなくていい。


1人で抱え込まんでいいんだよ!」




「うん…」




「つーか…何でお前こんな朝早くから外出てんだよ?」




「早く起きたから…」



「ふーん…膝、気を付けろよ。」

「大丈夫。何で順平君走ってるの?」




「俺は…まぁ……寝れなかったから体動かそうって思っただけだ。」




「そうなんだ。じゃあ…今日…






楽しみにしてる。」




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