第4章 変化
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誠凛高校についた。
新設校らしく綺麗な校舎だった。
私は校舎に入ったらすぐに人ごみに紛れて姉ちゃんから逃げた。
途中、姉ちゃんが私を呼ぶ声が聞こえたからヘッドホンをきつくした。
少し気が紛れた。
私は騒がしい人混みの真ん中を通って校舎へと向かった。
クラスへと入るとヘッドホンをつけたまま机に突っ伏した。
グチャグチャになった頭を整理したかった。
私の知ってる過去と本当の過去が違うかもしれない。
その事実は私を困惑させるには充分だった。
あの夢の中で見たのが私の本当の親だったなら…
私の母親はもう死んでいる…
でも私の父親は…?
じゃあなんで私は相田家にいるの…?
そう。
相田
それが私の名前。