第5章 友達
「嶋瀬君はイケメンだから気をつけなきゃ!」
「そんなっ もちあげないでくださいっ。」
嶋瀬君が目を丸くして恥ずかしがっている。
これはレアな光景だ…!!
「あははっ、それで、仲直りできたの?」
「あ・・・。」
「あ・・・。」
私と刈真は顔を見合わせる。
「ごめんなさい。ありがとうっ。」
「ごめん。仲直りしよう。」
「…。よし!握手だ!握手をしたまえ!!」
「えっ ちょっとそれは!」
スッ
「お?」
「え、あれ?なんかマズイ事したかな…。」
恥ずかしくなった自分が余計恥ずかしい。
翠がなにかにやけている。
私達はしっかり手を握り合って
仲直りした。