第24章 星屑の泪
沙「お、起こしちゃって
大丈夫ですか…?」
私は、しゃがみ込んでいる
栞鳳に話しかけた。
栞鳳は、ぐるり…と
首をこちらに向けると、
にこっと無邪気にほほ笑んだ。
栞「ちょっと確かめないと
いけないことだからね♪
沙織ちゃんは気にしないでも
大丈夫だよぉ~」
そう言っている瞳は笑ってない。
真剣な色だ。
私は、その後返す
言葉が見つからなかった。
栞鳳は、私の様子をしっかりと
見届けると、刈真に向き直る。
刈「…なんです…か」
栞「刈真君っ、これ、飲んだ??」
栞鳳は、錠剤を
ゆらゆらと揺らす。
刈真は、ぼーっとした
顔のまま、首を横に振った。
すると、栞鳳は何かに
安心したのか吐息を漏らす。
そしてまた真剣な表情で
刈真に聞き出した。
栞「これ、誰からもらったの?」