第24章 星屑の泪
私は心臓が
飛び跳ねるような感覚を受ける。
え…?
な、なんで倒れてっ!?
沙「かっ、刈真くんっっ!!?」
深夜だということ
おかまいなしに、私は
大声を上げた。
すぐに刈真を抱き寄せる。
顔を見ると、とても
苦しそうに眉を寄せ、
額からは汗が滲み出ていた。
頬がほんのりと赤い。
刈「はーっ…はーっ…っ」
刈真の口からは、
辛そうにか細い声が。
沙「どっ、どうしたのっ!?」
私の声が聞こえて
いないのか、刈真は
何も答えない。
慌てて頬を触ると、
私はすぐにその手を遠ざけた。
あっ、熱いっ!?
もしかして刈真君は熱を…!?
確かに、私と如月さんが
出かけるとき、刈真君の姿は
見えなかった…っ
てっきりシャワーを
浴びていたのかと…。
カウンターを覗くと、
風邪薬と書かれた袋が置いてあった。
中から、錠剤が顔を出している。
沙「刈真君っ 薬を飲もうとしてたの?」
優しく声をかけると、
刈真はうっすらと目を開けた。