第24章 星屑の泪
PM0:00
はっ、と目が覚めた私。
時計を確認したら、
もうそんな時刻だった。
淡い肌色のカーテンが、
外からの怪しい青色の光に染まっていた。
深夜だというのに、
外は明るいものだ。
きっと、一層と輝く
星々の光のせいであろう。
まだぼやけている視界のまま、
私はまわりを見渡した。
横のベッドを確認したとき、
私の目はスッキリと覚めてしまった。
(…翠さん?)
先程まで隣で
大いびきをかいていた翠が
ベッドから姿を消していたのだ。
私は、直ぐにベッドから
飛び起きた。
ベッドの下に置いたスリッパを
履いて、木目の床を歩く。
普段まったく聞こえなかった
床の軋む音が、私の耳に
大音量で聞こえたのは言うまでもない。
他のふたりはぐっすり
夢の中だ。
私は、普通気の進まない
真っ暗な廊下へと足を進めた。
翠さん…