第24章 星屑の泪
栞「あっははははは!!!!!」
刈「栞鳳さん!!!!」
翠「!」
栞鳳の盛大な笑い声に、
刈真はすぐに答えた。
翠は目を丸くしたまま、
あれ、なんかまずかった?
というような態度をとる。
刈真は、翠に対して
少しやりすぎたと思った
自分が馬鹿であった。
と下唇を噛み締めた。
栞「いやぁ~
もうこれグッド発言賞だね!
夏休み終わったら
表彰してあげるよwwww」
翠「え!本当!?やった!!」
刈「なに馬鹿なこと言ってるんですか!!」
栞鳳は目を三日月にしたまま、
刈真に向かって首を傾げた。
栞「刈真君ってさ、
結構ムッツリスケベだよねw」
刈「貴方もスーパーサイヤ人に
なりたいですか…?」
栞鳳はご勘弁~、と
言いながら首を横に振る。
ぷるぷると震えだした
刈真は耳まで真っ赤にし、
潤んだ瞳で翠を見つめた。
その時、翠が
(やば…携帯持って来れば良かった)
と思っていたことは口にしない。
翠は愛想のいい顔で
刈真を見つめ返した。
刈「翠さんは本当に
単細胞悪魔さんですね…っ」
翠「だって刈真君さー…
彼女と水族館行って
夏祭り行って
海行って、で
まだグズグズしてんの?
今日にでも結ばれちゃおうよぉ」
翠は上目遣いで
刈真を見上げていた。