第24章 星屑の泪
翠「アタシを置いていこうとしないで!」
ふたりの間に、
翠はひょこっと顔を突っ込んだ。
刈真が翠を横目に
「元気になりましたか」と言う。
翠は、一度溜息をつくと
「おかげさまで…」と苦笑いをした。
並木道はどこまでも続いていく。
上を見れば、木漏れ日が眩しかった。
三人は、しりとりをしたり、
何でもない話をしながら歩を進める。
栞「でね?来翔君がもう
イチゴミルクを爆買いしちゃってさー」
刈「来翔君は確か甘党でしたね」
翠「え、あの副会長が甘党!?
アタシてっきり珈琲とかかと…」
栞「ああ、来翔君は
苦いのはダメだよ。
ついでに珈琲はもってのほかだって♪」
栞鳳はにっこりと笑った。