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「 水色の革命 」

第24章 星屑の泪





Aチーム―――



美「こっちで合ってるかしら」


琴「真っ直ぐ進んでれば
  なんとかなると思うよ!」


優「ねみぃ…」




Aコースを歩く美紀達は、
手元の地図を何度も
見返しながら歩を進めていた。

その途中で上り坂があり、
足に負担をかけながら登っていく。


あまり運動になれていない琴音は、
「ちょっと待って」と
息切れ気味に囁いた。



美「琴音…大丈夫?」



先頭を歩いていた美紀は、
心配そうな顔でいう。

琴音は膝に手を付きながら
顔を上げ、苦しそうにも笑顔を作った。



琴「ごめんね…、あまり
  運動には…、慣れてなくって…」


美「焦らないでいいからね琴音、
  ねぇ、少し休みましょう?」



坂に茶色い靴跡を残しながら
美紀は琴音に近づく。そして
肩に手を添えると、優一を見た。

ずっと無言だった優一。
美紀は自分に了解を得ようと
しているのだ、と数秒経って
ようやく気づいたのだった。

優一は美紀を真っ直ぐ見つめて頷く。



優「そこに切り株ある…
  一旦座ってやすめ」


琴「…ありがとう」




琴音は優一に笑う。
だが優一は表情を変えずに
切り株の方へと体を向けたのだった。









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