第24章 星屑の泪
AM10:00 朝食後。
すっかり全員が目を覚まし、
優一も帰宅して朝食を食べ終えた。
皆それぞれ昨日のことを
話題に盛り上がりながら
今日の予定も話し合っている。
この別荘地の近くには、
海以外にも山がある。
空気が澄んでいるので、
森の木々全体が生き生きと茂っている。
森林浴をするのも悪くはないのだ。
悩んだ末に、
今日私たちは
オリエンテーリングをすることにした。
男女でペアになり、
それぞれ違ったコースを歩いて
どのチームが1番に
頂上に着くかを競うのだ。
といっても、私たちは
お遊びでやる訳なので、ここは
男女ペアのハイキングと
いった方が正解かもしれない。
ペアはあみだくじによって決まる。
私は刈真君となることを願った。
神様、お願いします…。
刈真君と一緒のペアにしてくださいっ
頑張って会話を盛り上げるし、
楽しくゴールできるようにしますから…!
大「はい、じゃあ発表なー」
きた!!
大河があみだくじの紙を
一通り見渡し、ゆっくり頷く。
この場の全員が、
ペア結果を今か今かと待ちわびていた。
大河の口が開く。
私は、じっと彼の口を見つめた。