第23章 さあ!海へ!!
水着に着替え終わった私たちは、
別荘を出て海にいた。
空は雲ひとつない快晴で、
車内で見たときよりも海は綺麗だ。
涼しい風が吹き、
私は勢いよく深呼吸をした。
翠「空気がおいしーーーーい!!」
いつの間にか隣にいた
翠が、海に向かって叫んだ。
体を思う存分に動かしていて、
腰のフリルが揺れていた。
後ろでレジャーシートなどを
用意していた美紀が、
「それは森林浴で言うものよ」
と言っているのが聞こえる。
翠「あ、そうだっけ?えへへ」
翠は頭をポリポリと掻くと、
別荘の方を向いて、
何かに気づいたのか、
大きく手を振り始めた。
翠「お~~い!!」
琴「あ、皆ぁ~~!!」
私も振り返ると、
遠くで刈真達が歩いているのが見えた。
大河が大きく手を振っている。
だんだん姿は近くなり、
彼ら男子組が浜辺へと到着。
私は刈真を見るなり、
笑顔で近づいていった。
刈「お待たせ。
水着、可愛いね」
沙「…ありがとう」
刈真はにこっと微笑んだ。
その笑顔を見て、私の気分は上機嫌。
刈真の腕を引っ張ると、
「海に入ろう」と言った。