• テキストサイズ

「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ








それから20分頃。



私、刈真、そして
翠と栞鳳の4人は、

フード店の外にいた。




あの修羅場が終わった後、
静かに奈菜美と実咲は
店長と共に応接室へ姿を消し、


現場に残ったのは
重苦しい空気と私達だった。


一時は誰もが
何も話さず、動かずだったが
とりあえず開店の準備をしようと

スタッフ一同で動き出した。



私も、あまり
乗れない気持ちのまま掃除を
しようとしていたのだが、

その時、横から手が伸びてきて。



連「沙織ちゃん」


沙「!連さんっ」




私の手を掴んだのは連だった。


その数秒間、
どちらも手が止まる。


先に話しだしたのは連だった。
苦しい顔で、私を見る。





連「…ごめんね」


沙「…え?」




哀しそうな顔をした連は
私が聞き返すと、

優しい笑みを顔に浮かべた。



連「君たち4人は
  外で息抜きをしてくるといいよ。

  お店のことは
  僕たちに任せて、ね?」



沙「あっ…すみません…
  ありがとうございますっ」




申し訳ないと感じつつ、
少し良かったな、とも思った私。


連に一礼すると、
他の3人を連れて店を後にした。






そうして、今に至るのだ。







/ 586ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp