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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ






刈「…さて。」



栞「これで証言も揃っちゃったね?」





私の前で、
刈真と栞鳳の二人が
実咲へと眼差しを向ける。


刈真は全くの無表情だったが、
栞鳳はにっこりとした顔が
急に怖くなったり、また微笑んだりと

コロコロと表情が変わっていった。





実「…くっ」


奈「ね、ねぇ実咲っ
  これ、どうなってんの…!?」





実咲は悔しそうに
顔をしかめる。

そんな実咲の肩を
そっと支えながら奈菜美は
焦りを表に出していた。






刈「…もう、やめたらどうですか。」







スっと、
周りに溶け込むような彼の声。


その銀色に光る瞳が
悲しそうに見えた。





…刈真君も、
 もうこんなこと、して欲しくないんだ。


もがいて頑張るくらいなら
  最初から全てを認めるほうが余程良い。



そしたら、
わざわざ彼女達も私達も

こんな敵対心を抱いて
戦うことなんてしなかったろうに。








 争いごとは好きじゃないんだ。









前から聞かされていた
その言葉が、ずっと重く聞こえた。







実「…肝心な証拠が
      まだ出てないじゃない。」





刈「…まだ、続けるんですか。」


栞「それに、証拠は
  もう彼女が見たって示してるじゃないか。」





実「目撃者の証言なんて
  満更でもねぇんだよ…っ!!」











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