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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ





実「どうしたの、沙織ちゃん。
  突然黙り込んで。

  私をのけものにしたまま
  この件を終わらせようってこと?」





(違う。…違うんだ。)




言葉が思いつかない。


だからって、このままでは
実咲の今までの行為が全て嘘になる。

わざわざ私に
協力してくれた皆にも
申し訳なくなってしまう。



胸がグッと熱くなり、
次第に焦りが喉に絡まってきた。




(言わないといけない…っ)





どうしてこんな時に
自分は何もできないのだ。


また、自己嫌悪にかられそうになる。




自分が悔しくなって、
ギュッと、目を閉じた。



その時、実咲が声を止め、
トドメを刺すように言った。




実「あんたらの嘘なんか
     もう聞きたくないわ。」







沙「…っ…ごめ…なさい…皆さんっ」




立場がひっくり返ったように
あるはずのない視線が

自分の胸を貫いた。




























「嘘じゃないと思いますっ!!!」






実「!!?」















沙「…っ?」














刈「…。」

栞「おーっと…、救世主かな?」







小さな影が、
店員たちの後ろから
スっと姿を現した。



…同じバイトの女の子だった。











     


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