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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ





奈「すっ少しだけなら…!!」



必死に考えついた答えは
『少しだけ遊ぶ』ということ。

嫌だといって機嫌を
損ねるよりも、楽しく遊んで
還ってもらう方がいいだろう。

その可能性にかけてみたのだ。


慌てる奈菜美の声に反応して
不気味な何か(女かもしれない)は
甲高い笑い声をあげる。



『本当? 本当? 嬉しい 嬉しい!』



キャハハハッ キャハハハッ



声は奈菜美の精神を
序々に蝕んでいった。

気絶寸前のゆらゆらとした
意識の中で、奈菜美をさらに恐怖が襲う。

真っ暗闇だった部屋に、
薄暗い青の明かりがついたのだ。



その明かりで見えたのは、
恐ろしい程美しい女の子だった。

年は自分と同じに見える。

一瞬見とれてしまったが
その全く動かない笑顔に気づいたところで
奈菜美は完全におしまいと思った。



奈「か…刈真く…っ」



震える涙声で、彼女は
最後の助けを呼ぼうとする。


だが、その声を
遮ったのは美しい女だった。



『 なに し て あそ ぶ ?』


奈「ひぃい!!」



女は、奈菜美の震える手に
自分の真っ白な手を重ねてきた。






…冷たい。








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