第4章 転校生 と いじめられっ子
さっきまでの
幸せだった気持ちが嘘のように
不安で埋め尽くされそうになる・・・
―――私は彼と一緒にいていいの?
彼といることで、何かが変わるの?
救われるの?
この悪夢が終わるの?
足を止めた。
ざわざわと聞こえてくる
お弁当を食べる生徒たちの楽しそうな声。
それに紛れて響く、 雑音 。
だんだんその音は大きくなる。
(なにを聴いてるんだ、私は)
耳を塞いだ。
だが、それでも音は大きくなる。
まるで黒い渦に飲み込まれそうに。
その時、クラスの女子生徒が
こちらに歩いてきた。
私の横を 通り過ぎる。
その瞬間――――――――――――――
「消えてよ 邪魔者」