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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ





先程自分か座っていた席に
見知らぬ女が座っているのだ。

それに、
栞鳳ととても楽しそうに話している。


そんな女に
腹を立てた実咲は、

ズカズカと歩き出し、
女の肩をグッと掴んだ。


実「ちょっと!!アンタ誰よ!?」



女は振り返る。


その時、実咲は
思わず下唇を噛んでしまった。



実「(ぐっ…可愛い…っ)」




女は、
ポニーテールの整った髪型に
可愛らしいお花の髪飾りまで
つけている。

ふわっとしたワンピースは
乙女だという印象を植え付けた。



思わず嫉妬してしまう女、だろうか。




その正体は… 翠。




翠は実咲を見たあと、
キョトンとした顔で
栞鳳に向き直り、「こいつ誰?」

と実咲を指さした。



実「だっ誰ってそっちが誰よ!?

  
  私はねぇ!?さっきまで
  彼とデートしてたんだから――

栞『 さあ? アンタ誰? 』




突然響いた栞鳳の声が
その場を一瞬にして静めさせる。

実咲は動揺し、
「え…?」と声を漏らした。



その直後、
栞鳳が鏡を取り出し、
実咲に鏡を向ける。



そして、
馬鹿にしたように笑った。



栞『見たいって言ってたじゃん。


   その 鬼 みたいな か、お。』






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