第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ
栞「僕、
あんな人とは
絶 対 に付き合いたくないなぁ…」
実「ヤダァ!大袈裟だよぉ!♥♥」
栞「だってね!?
もう…こうっ顔が鬼みたいでさ!?
人間ああはなりたくないなぁ…」
栞鳳はしみじみと語る。
それを腹を抱えながら笑った実咲は
こらえきれずに叫んでしまう。
実「鬼ってww
逆に見てみたいんだけどー!!
その人間のクズ野郎をー!!?♥♥♥」
丁度話が盛り上がったところで、
実咲は笑いすぎてメイクが
落ちてはまずいと席を一旦はずした。
洗面台のところで
彼女は はぁーっ と
幸せいっぱいの溜息を放つ。
そして、両手で熱い頬を抑えると、
鏡を見ながら独り言を呟いた。
実「はぁ~♥♥♥
まじカッコイイんですけどぉ!!
俳優?モデル??もう
とにかく絶対逃しちゃいけない!!
あ!!そういえば
名前まだ聞いてなかった!?
聞かないとねぇ~♥♥♥♥♥」
メイクを直し終わった実咲は
鼻歌を歌いながら席へ戻ろうとする。
実「・・・ん?」
その時、
実咲は首を傾げた。