第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ
奈「実咲っ!
昨日あの女を
冷凍庫に閉じ込めたんだって!?
やるじゃ~んww」
奈菜美は
実咲の背中をバシバシ叩く。
実咲は
「アタシもあの女に罰を与えなきゃねっ」
と鼻で笑う。
奈菜美はにっこりと
笑ってから、「じゃあまた後でっ」と
仕事に戻っていった。
実「よしっ。
…チッ それにしても
なんであの女この日に休むんだよ。
まじで神経おかしいんじゃないの?」
急に
これから仕事だという
苛立ちが沸き起こり、
それを全て沙織のせいにした。
ブツブツと愚痴を言いながら
注文に移る。
そして いつものように
営業スマイルを整え、
客席へと向かった。
実「いらっしゃいま…」
実咲は
動くことができなくなる程驚いた。
全身が電気を感じたように
ビリビリッ!!と震える。
心臓が波立ってるのを
抑えながらも、彼女の目は
もうトロトロだった。
その原因は…
栞「ホットコーヒー1つ♪
砂糖は多い方が好きだなぁ♥」
栞鳳だ。