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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ






「はい、これで皆集まったかな。」




お店の閉店後、
バイトの先輩が店長替わりに
ミーティングが行われた。


その時、 僕は疑問を感じる。



沙織が見当たらない。






「あれ、沙織ちゃんは…?」




バイトの先輩も気づいたようだ。




「誰か 沙織ちゃんを知ってるかい?」





その直後、

実咲といっていた女性が
手をあげた。



「なにか知ってる?実咲さん。」


実「はい。沙織さんから
  直接聞いたんですけど…

  何か、急に家の用事が
  出来てしまったらしくて

  私報告するの任されてたんですけど
  忘れてしまっていました…

  すみませんっ」



実咲が深々と頭を下げる。


「そうか、じゃあこれで全員なんだな。」



他のバイト店員も
皆頷いたようだ。







こうして バイト二日目は終了した。









ーーーーーーーーーーーーー









店内をもう一度見渡して、
帰り際に沙織に
電話しようと携帯を取った。




prrrrr…prrrrr…




刈「あれ…出ないな…。」



いつもならすぐ出てくれる筈の
沙織が、今日は出てくれなかった。





(よっぽど大変な用事でも…?)














刈「…!っ!!?」




僕はその時、
気づいた。



実咲が言っていたことは嘘だと。





沙織は用事で
帰るなら必ず僕に言うはずだ。

それよりも

彼女の家族は
今 遠くにいてバラバラに過ごしている。




ということは…


















沙織はまだ 店内 にいるのだ。








刈「っくそ…!!」






僕は急いで店内に
飛び入った。










…沙織っ!!!!













  
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