第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ
そして放課後―――
私は店の制服に
着替えると、
ドーンと立ち構えた。
沙「…よしっやるか!!」
ガチャっと扉を開ける。
すると、まあビックリ。
店内に入って
十五分もしないうちに
奈菜美と実咲のふたりに
会ってしまった。
思わず後退りをする。
沙「こっこんにちわっ!!」
焦りながらも
笑顔を見せた。
実「なーんだ。初日から
シクシク頑張ってた沙織ちゃんじゃない。
もう来ないかと思ったわw」
実咲が
嘲笑いながら私を見る。
奈菜美がこちらに
近づいてきた。
奈「とっとと辞めちゃえばいいのに。」
沙「っ…」
私は、
グッと噛み締めながら
笑顔を作り、
「今日もよろしくお願いします。」
とお辞儀をして
店内へ入っていった。