第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ
――――翌日
翠「そういえば沙織は
連さんのフード店で働いてるんだよね?」
バイトをして
お金を貯めている七人で
休み時間に話し合っていた。
沙「――――えっ?」
私はふっと
翠に顔を向けた。
翠「どうなの?バイトは。」
沙「あ…。」
一瞬、言葉が詰まる。
沙「楽しいですよ、凄くっ!」
翠「そっかぁ!」
大「接客ってなんか
色々な人に会えるからいいよな!」
沙「翠さんはどうなんですかっ?」
私は、自分から
話題がそれることを願った。
翠「…。暇の極み…。」
沙「えっ?」
翠「…。暇地獄…。」
優「…(´-ω-`)…。」
翠と優一の
残酷さを物語る瞳を
見ただけで、私は慰めたくなった。
美「た、大変なのね…。」
琴「言われなくてもわかるわ…(汗)」
翠「今日も戦場に行ってくるよ…!!
暇という波に全力で勝ってやる…っ」
大「燃えてるな…。」
刈「もう手遅れかもしれませんね。」
私は笑い合っている皆に
合わせて、無理矢理にっこりと微笑んだ。