第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ
奈「待って刈真君っ!」
僕は奈菜美に呼び止められた。
仕方なく後ろを振り返る。
すると、
パタパタと側にやってきた。
奈「あのね?これから
店長に話をしに行くんだけど
一緒に来てくれない…??」
刈「店長さんに…?」
奈「うんっ店長ちょっと怖い人だから
私一人でいくの心細くって。」
奈菜美は
少し悲しそうに下を向いた。
僕らが見た店長は
そんなに怖そうじゃなかったが
まああの見た目だからだろうか…
僕は、少しだけ彼女に同情し、
「わかりました」と承認してしまった。
奈「本当!?ありがとうぅ!!」
刈「じゃあ早速行きましょう。
店長さんは何処にいるんですか。」
奈「あっちの奥の方だよ!」
刈「応接室ではないのですか?」
奈「店長はいつも仕事をする時は
あっちの個室を使うんだ。
案内するからついてきて!」
僕は彼女に腕をとられ、
そのままスタスタと歩き始めた…。