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「 水色の革命 」

第21章 ✝バイト戦記✝Ⅱ





美「本当、最低な理由でしょう?」


美紀は、
少し目元を赤くしていた。

琴音は知った。


苦しんでいるのは
虐めている方も同じだったのだと。





始まりは ほんの小さな出来事。







琴「…。辛いんだね。」


美「ええ…。本当、
  いじめって、なんなのかしら…。」







いじめ。






強い者が 弱い者をいじめる。





ふたりは、
深く息を吐いた。



琴「仲直りできて、良かったね。」



洗剤を並べ終わった琴音は
小さく呟いた。



美「あの子は…本当に優しい子よ。」


美紀は、
残りの石鹸を並べながら言う。



琴「強さって、
  誰かを助けることなのかな…?」


美「さあ…分からないわ。」










美「でも…」

琴「? でも?」












美紀は、
琴音と顔を合わせると、
にっこり笑った。








美「 人を救うことって、





      とても素敵なことね。」



















琴「…そうだね。」






琴音は、

ゆっくりと立ち上がった。







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