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「 水色の革命 」

第21章 ✝バイト戦記✝Ⅱ





その日のことが
忘れられないまま時は過ぎ、

数日後。


美紀は、
いつもと変わらず
男子生徒と話をしていた。


美「でね?…って、聞いてるの?」


美紀は、
自分の前に立っている男に
眉をひそめた。


男は、どこかを見つめている。


美紀は、
その視線の先をすっと見つめた。



美「…っ!!」





その視線の的は


窓際の席で
静かに本を読む沙織だった。



美「黒翔さんがどうしたのっ?」

「っ!え?なんか言ったか??」


いつもの様子とは
違い、少し頬を赤らめている男。


「なんでもねえよ。」


美「そう…。」



美紀は、
なんだかぎこちない胸の鼓動を
静め、静かに深呼吸をしていた。


その後の 休み時間。


美紀は、

沙織に対する感情が爆発したのだ。



先程まで
話をしていた男が

沙織に積極的に話しかけていた。


「沙織ちゃんは
 どんな本が好きなの…?」

沙「え…?あっえっと…っ
  こ、この本でしょうか…っ」


少し緊張気味で
慌てている彼女。

男は、そんな可愛らしい
仕草にさらに

心を奪われたようだった。



美紀は、 感情が波をたててこぼれた。



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