第19章 ✝バイト戦記✝
in沙織&刈真
私は、奈菜美と実咲のふたりに
控え室へと案内された。
その瞬間、もの凄い勢いで背中を押される。
沙「えっ?」
私は、手も出ずにそのまま
硬い床へと体をぶつけた。
状況が全くつかめずに、
うつぶせの状態のまま動かない。
(私…今…おされたの…?)
その時、後ろから
嫌な笑い声が聞こえてきた。
実「あはははっ?体鈍くない?」
奈「沙織ちゃんって、
もしかして運動とか苦手なチョロイ人w?」
実「え?まじ??
それはないでしょーっwww??」
沙「…っ?」
鳴り響く笑い声が、
私の脳と心を刺激する。
どうして…?
沙「どっどうして…?」
私は、起き上がって
ふたりを見つめた。
すると、ふたりの表情から笑みが消える。
奈「どうして…って…。
あんたがムカつくからに決まってんじゃん?」
沙「…え?」
私は、動揺が隠せなかった。