第18章 フード店の危機!
その頃翠達は…
翠「ロクなのがないのねぇーっ」
商店街を歩きながら、
翠はアルバイト情報の雑誌を
まじまじと見つめていた。
翠「どれもこれも
高校生っは800円ってとこ?
一時間フルに働いても
ランチもできないじゃん!
もっと高い時給のバイトはないのかなぁ…?」
周りの人間にも届く大きな声。
翠は何も気にせずにしていた…。
優「のーんびりできるバイトがいい…。」
翠「えっ優一なんでいんの!?」
いつの間にか翠の隣に立っていたのは
眠そうな長身男の優一だ。
目を擦りながら
翠の見ていた雑誌に顔をぐんと近づける。
翠「のんびりできるバイトねぇ~」
優「…本屋とかは?」
翠「ああ!!いいかもね!!
でもあんた、すぐ眠くなっちゃうでしょ?」
翠は、ふふふっと可笑しそうに笑う。
優一は少し膨れ顔になると、
翠のフルフルと揺れるポニーテールを引っ張った。
翠「あいたたたたたっ?!!!
ちょっ 何すんのよ優一!!!!」
翠は、自分のポニーテールを
抑えながら優一に怒鳴った。
優一は、ふにゃっとした笑顔をすると、
「じゃあ早速行こうぜ…」と、
翠を担いで走り出した。
翠「えっ!?ちょっ
ちょっと待ってよぉぉー!!!???」