第18章 フード店の危機!
刈真と別れ、部屋へと入る。
女性専用の方なので、
壁などは一面ほんのりとした柔らかい桃色だ。
沙「店長さんセンスいいなぁ…」
独り言を呟くと、
急いで自分のロッカーを探し、
手渡された制服に着替え始めた。
薄い緑色のシャツに
真っ黒なエプロン。後ろには、
【crisp morning】と綺麗にロゴがついている。
これは【爽やかな朝】という意味だ。
毎日朝から頑張ろうという意味だろうか?
沙「これ、一度着てみたかったんだよねぇ~」
制服を広げ
うっとりとする。
この制服は、女の子が着ても男の子が着ても
誰でも絶対に似合う素敵な服だ。
性質もいいし、デザインも抜群。
こんなお店で私はいつも
料理をご馳走になっていたんだな、
と思うと、なんだか嬉しくなってきた。
(!こんなことしてる場合じゃない!!)
はっとして、私は急いで自分のシャツを脱ぐ。
緑色の制服を腕に通すと、
なんともいえない優しい肌触りだった…