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「 水色の革命 」

第17章 信じてるから笑うんだ


?「…おとなしくしろ…。」



『あの人』の低い声は、
一瞬で栞鳳を凍りづけにする。


だが、それでも栞鳳は
もがき続け、ついに手を振りほどいた。


栞鳳は『あの人』に向かって
ナイフを振り落とす。


その度に 『あの人』はかわしていった。



私達は、その光景を
只息を殺して見ているだけ。


それだけで 精一杯だったからだ。







やがては栞鳳も頭にきて、
今まで以上の速さと力で迫ってきた。



沙「!!!!あぶないっっ!!!!」



私は叫ぶ。
刈真は、あっと口を開けていた。





?「…寝て…ろ…。」



栞「!?っ」



次の瞬間、
栞鳳も私達も 一瞬で氷漬けにされた。



『あの人』の″目″を見たからだ。




目に角を立て、
それはまるで大蛇のように
栞鳳の首も精神も締め付けた。


激しい怒りのこもる瞳は
その場を一瞬で異様な空間へと誘う。



間近でその瞳を見せつけられた
栞鳳は、まるで催眠術でもかけられたように
ふらりとその場で倒れ込んでしまった。


沙「栞鳳君っっ!!!」

美「会長様!!!!?」

大「栞鳳っ!!??」




翠「 『睨みの殺し屋』…っ!!! 」




翠の放った言葉に 私は肩を震わす。
刈真は、そんな私をみて目を伏せた。




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