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「 水色の革命 」

第17章 信じてるから笑うんだ




私は栞鳳の上に乗りかかる。

刃物を持っているのはわかってた。
それがどんな恐ろしいものかも。


だけど、これだけは栞鳳に伝えたいのだ。



沙「刈真君は…っ

  私達の何倍も何十倍も努力して…!
  努力して努力して!!!

  
  自分の決められた運命から…
  抜け出したんだ…。


  お母さんに!!!!…



  認めて…もらいたかったんだよ…。」





また、涙が切って出たように流れ落ちる。
栞鳳は、私をみて呆然としていた。




沙「…そんな努力の色を…


  侮辱するようなこと…言わないでっ!!!」





声を枯らして叫んだ。


それが この栞鳳の心に届くかはわからない。
只、自分の大切な人が傷つけられるのが
耐えられないんだ。 それだけなんだ。



私は、栞鳳の上に乗ったまま、
無防備に泣きじゃくる。



薄暗い部屋の中には
自分の泣き声が嫌という程
鳴り響いていた。





栞「…沙織ちゃん…」



沙「…っえっぐ…ひっ…」




栞「…っ…。」




私は 彼をみて 驚いた。




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