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「 水色の革命 」

第17章 信じてるから笑うんだ





栞「沙織ちゃんの恐怖に
  満ちた顔…最高だよぉ…?」


私の涙を拭った栞鳳は
静かに震える声で呟く。




栞鳳はもう 壊れてしまったんだ。





私は







あなたを救えると思わない。
















だけど

















手を差し出すんなら できるでしょ?















沙「会長…栞鳳君。」



栞「ん?なぁに。沙織ちゃん。」





栞鳳は 気味の悪い笑顔を見せる。
私は鼓動の速さに耐え切り、
すっと、優しく微笑んだ。









沙「私は…あなたの心に寄り添えるかな?」










栞鳳は 目を丸くして驚く。
その時、そっと、栞鳳の手を取った。






沙「もう…嫌なの…。」


栞「沙織ちゃん…?」


沙「だから…」




私が言いかけた時、
栞鳳の手が動き、私から離れていった。






























栞「僕の心は もう誰にも救えないよ?」






沙「っ?!!」





私は クラっと立ちくらみに襲われる。

目の前の状況が 整理できなかったからだ。


栞鳳は 右のポケットから
何か小さな物を取り出していた。


光に反射してキラっと光る、

私を一瞬で恐怖の底に陥れたもの。







沙「… ナ イ フ …?」




栞「ふふふっ。そうだよ。」






栞鳳は、小型のナイフの先端を舐めた。





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