第17章 信じてるから笑うんだ
栞「さぁ~?どこだろうね。」
沙「えっ?」
私は、思わず聞き返す。
わからないのはこっちもだ。
いきなりこんな所にいて、
しかも栞鳳が目の前にいる。
いったいなんなのだろうか。
この状況。
私は、とにかくここから出たいと思った。
沙「ここから出るにはどうしたら?」
栞鳳は、
さらににっこりと微笑む。
その背中を凍らせるような笑み。
ちょっとやめてほしい…
栞「ねぇ、沙織ちゃん。」
沙「…?」
栞「確か…ずっと前にも
こんなこと言ってたね。
沙織ちゃんってさ、
苦しみに耐え切れずに死んじゃうの?」
沙「!!!!っ…」
私は、その言葉に
体中に鳥肌が立つ。
栞鳳は、私の反応を確かめると、
嬉しそうに近づいてきた。