第17章 信じてるから笑うんだ
翠「ちょっと皆っ!!!??」
翠が、クラス全体に呼びかける。
翠「あんたたちっ刈真君が
こんなことするように思えるっ!?
その写真だって、
もしかしたら加工とかして
わざと刈真君に見立てたんじゃないのっ!!??」
私も、翠の考えに力強く頷く。
一瞬、クラスも翠の意見に傾いたようだ。
「んだよw馬鹿女ww」
「
刈真君がこんなことするように思える!?
だってさwwwまじウケるんですけどww」
「そういう偽善者、俺 大っキラーイwww」
ガラの悪い連中のひとりが
私達のところへ近づいてきた。
翠「っ…なによっ」
翠は、手が少し震えていたが
まるで私をかばうように、足を踏ん張っていた。
男は、翠と私を交互に見るなり、
馬鹿にしたように鼻で笑った。
「そういうクラスのリーダーです!
みたいなツラ、ウゼェんだよっ!!」
翠「っ!!」
沙「っ!?翠さんっ!!?」
男が突然、
翠に向かって
大振りの左フックを飛ばしてきたのだ。
それはキレのある速さで
翠の頬を殴ってきた。
・・・嫌な音がした
翠は 殴られたと同時に体を倒していく。
私は声をあげることもできなかった。