第17章 信じてるから笑うんだ
翠「刈真君!おはよう~!」
沙「おはよう!」
刈真はにこやかに微笑む。
私は朝からハッピーな気分になれた。
刈「今日は期末だから頑張ろうね。」
沙「うん!!」
翠「いえっさーっ!!!」
私達は喜びを頬に抱えたまま、
世間話などをしだして笑い合っていた。
――――生徒会室――――
コンコンッ
栞「ん?入ってイーヨー♪」
来「失礼します。会長。」
来翔は、部屋に入ると、
栞鳳に向かって深く礼をした。
栞「そんなにこわばらないでいいのにぃ」
来「はい、ですが 私には私のやり方があるので。」
栞「そういうとこ、来翔君らしいよねぇ~♪」
来「褒め言葉ですか?ありがとうございます。」
来翔はもう一度礼をすると、
自分の席へ座った。
来「昨日、勉強会についていったそうですね。」
栞「うんっすっごい楽しかったよ?」
来「…例の男子生徒は?」
栞「バッチリ逢ったよぉ~?吹雪姫にも逢えたしね♪」
来「吹雪姫…?ああ…それより、
あの女子生徒をどうするおつもりですか?」
栞「ん~?あー…えっとねぇ…
元の白くて綺麗な子に戻ってもらうよ?」
来「…あまり大事にしないでくださいね。」
栞鳳は
壁に書かれた文字でも読み上げるように
乾いた平板な声で『ははは』と笑った。