第17章 信じてるから笑うんだ
「おはよー沙織ちゃーん!」
「チーッス黒翔!!」
「おっはぁ~☆沙織ちゃーん!!」
沙「おはよう!皆さん!!」
勉強会の次の日。
今日は待ちに待った期末テストだ。
え、展開が早い?
そんなことは気にせずに…。
翠「おっはよぉ~沙織!!」
沙「あ!翠さん!」
自分の机にかばんをおいていると、
前から翠が手を振ってやってきた。
沙「期末テストの勉強、
しっかりしましたか?」
翠「大丈夫なのだよ…
と、言いたいところだけどダメだわあぁ
もう昨日覚えたとこ頭の片隅にも残ってないっ!
どうしよぉぉおぉl!!!」
沙「あ…あらら…」
私は、鳴き真似をする翠を見て、
自分のかばんからノートを取り出した。
沙「翠さん。これ、使ってください!」
翠「!!なになに!?カンニングノート!!??」
沙「カンニングはダメですよ…
それは、期末テストに出る範囲の
単語や公式などをわかりやすくまとめたんです。
良かったらこれで、少しは思い出してください!」
私は翠に向かって微笑んだ。
すると、翠は喜びを額に湛え目を輝かせた。
翠「おおおお!!!!!
ありがとぉぉぉ!!!!!
神様仏様沙織様ァ~~~~~~~っ!!!!」
沙「喜んでもらえて良かったです!」
私が顔に喜色を浮かべた時、
後ろのドアから刈真が姿を現してきた。