第16章 そこにいたのは置き物会長
刈「その…」
沙「!!」
刈真がゆっくりと顔をあげる。
刈「なんて話しかけられたの?」
沙「え?あ、えっと…」
私は刈真にその時の出来事を
話すことにした…
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栞「黒翔さん…かな?」
沙「…?」
突然声をかけてきたのは
まるで狼のような髪型にマスク、
それに、ジャージを着た人だった。
誰だろう
私にあまり関わって欲しくはない
目の前の栞鳳と名乗るその人は
いきなり私の手を掴んできた。
沙「っ!!??」
栞「あははっ驚くのは当然だよね?ごめんごめん」
栞鳳は謝ってはくれたが
その手を離してはくれなかった。
なんなんだ この人…
私は栞鳳のことを物凄く警戒していた。
栞「そんな怖がらないでよ。ちょっと
僕は沙織ちゃんに興味があるんだ♪」
興味…?
栞「ねぇ、沙織ちゃん。
沙織ちゃんってさ。
いじめに耐え切れずに死んじゃうの? 」
私はその時
栞鳳の瞳を見て息を呑んだんだ。
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