第16章 そこにいたのは置き物会長
翠「あ!サンドウィッチだ♥」
沙「サンドイッチ!!??」
私は急いで美紀のバスケットの中身を覗く。
すると、とても美味しそうな
サンドウィッチがギッシリ詰まっていた。
種類も色々あって、飽きずに食べれそうだ。
美「お昼にどうかなと思って。
課題を頑張ってるから差し入れだよ。」
大「俺と美紀がふたりで作ったんだ!」
大河と美紀が顔を見合わせて笑う。
ああ、やっぱりこのふたりは
幸せそうなカップルだなぁ…。
私はもっと応援したい気持ちになった。
「「「いっただっきまーす!!!」」」
パクッ
私はハムカツサンドにかぶりついた。
「!!!!!」
翠「ちょーうまい(゚д゚)!!!!」
最初に感想を述べたのは
ベーコンレタスサンドを食べた翠だった。
私も元気よく頷く。
栞「これはお店でも売れるレベルだね~」
卵サンドを食べる栞鳳も嬉しそうだ。
優一も「うまい」と一言言って卵サンドを食べている。
目の前に座っている大河達も
満足そうな笑みを浮かべていた。
一方、刈真の方へ目を向ける。
すると、ベーコンエッグサンドを
何も喋らずに黙々と食べていた。
(そういえば刈真君って意外とよく食べるんだよね…)
私は刈真君の頬が
膨れているのを見て、小さく笑っていた。