第16章 そこにいたのは置き物会長
in優一
『テッテテ テレテテ テッテ♪』
優「手作り バターは 不味い♪」
沙「手作りバターは好きじゃありません。」
刈「この上ないバターに対する嫌味ですかね。」
翠「優一…バターになんの恨みが…」
ガチャッ
全員「!!」
いきなり開いた扉の方へ
全員が目を向ける。するとあの二人組がやってきた。
大「よぉ~お前ら~!!」
美「課題、はかどっていますか?」
沙「藤井君!美紀さん!!」
翠「これはまたお盛んなふたりがやってきたね~」
優「…なんか美味そうな匂いする…」
優一が一直線に指さしたのは
美紀が持っていた大きめのバスケットだった。
栞鳳も「どれどれ?」と美紀に
近づいていく。私もなんだろうと興味をもった。
美「あ、これはこれは会長様でしたか。
副会長様に 毎日ご苦労様です と
伝えておいていただけますか?」
栞「ふっ君は僕が何にもやってないことを
知ってたんだね。了解だよ。
でも、僕だって少しはやってるのさ?」
美「会長様は【置き物生徒会長】として有名ですわよ?」
栞「なんか居心地悪いな(;・∀・)」
突如始まった美紀と栞鳳による挨拶…?
なんだかとてつもない迫力を感じたのは
気のせいだろうか?
【置き物生徒会長】
確かに栞鳳はこの名で有名だ。
自分では仕事はせず、いつも適当で
大体は副会長の
神崎 来翔(かんざき らいと)
に任せているらしい。
(でも確かテストとかには関わってるって…)