第16章 そこにいたのは置き物会長
翠「さーてと、勉強始めますかっ!」
刈真の部屋に案内された私達は、
ものすごく豪華そうなテーブルを囲み、
勉強をする準備をしだした。
翠「(ねぇ、沙織…)」
沙「(?なにっ翠さんっ)」
翠「(なんでアタシ達…勉強会なのに
こんなに緊張しなくちゃいけないのかな…)」
沙「(…神のみぞ知る…です…)」
翠「(なんだそりゃ…(汗)」
何故翠が″緊張″なんて言葉を使ったのか。
それはこうゆうことだ…。
ガチャッ
刈「皆、席についた?」
『皆様 席についておられます!!!』
…。
私達のいるこの部屋には
私達五人以外に大勢の使用人達が整列しているのだ。
これじゃあじっと見られてる気がして
勉強どころじゃないよぉ!!!!!
(なんだこれっ!?なんかの儀式か!!??)
私は整列している使用人達を
見渡しながら心の中で叫ぶ。
刈「…なんで…いるの…っ」
刈真が顔を真っ赤にして
泣き声混じりの言葉を放つ。
『皆様を外部の敵からお守りする為です!!!!』
刈真の目には涙が溜まっていた。
沙「(これだから嫌だったんですね…)」
翠「(ヤベェレアショットだ…(・□・;))」
私達は心の底で刈真に土下座をした…。