第16章 そこにいたのは置き物会長
その部屋は
想像を絶するほどだだっ広かった。
翠「なにこれ!!??
なに?もうここだけで東京ドームくらい
あんだけどぉ!!!!!?????」
翠が大声で叫ぶ。
その声も、このだだっ広い空間に響いていた。
私達が刈真の偉大さを知った瞬間だった。
その時、シュバッと上から
誰かが降りてきた。
翠「えっ!!??上からっっ!!!???」
『お帰りなさいませ。刈真様。』
全員「かるまさまっ!!!!???」
上から降ってきたのは
刈真の家の使用人か、執事のような
格好をした若い女の人だった。
私達は皆刈真の方へ顔を向ける。
刈真は顔を真っ赤にして俯いていた。
刈「~~っ!!キヨ…っ
今日何処か行ってるんじゃなかったのっ!!」
『もう用事が済んだのです。』
刈「じゃあもういいから何処か行って!!!」
『そう言わずに…お友達ですね?
いつも刈真様がお世話になっております。』
全員「いやいやいやいやっ…こちらこそっ…」
私達は焦って皆同じ反応をしてしまった…