第16章 そこにいたのは置き物会長
栞「ああ…ごめんごめん。
いやぁ~なんかそう呼ばなきゃいけない気がしてさ
あははっ、これからは
吹雪姫って呼ばせてもらうよ(  ̄▽ ̄)」
栞鳳は怪しく笑った。
翠は訳わからないというように頭を抱えている。
私は、なんだか 吹雪姫 という名に
違和感と不気味さを覚えてしまった。
何故だろう…?
栞「まあ そんなことよりさぁ?
沙織ちゃん達、どうやら刈真君家で
勉強会やるんだって?いいなぁ~。
僕もついてっていいかな?…」
私は一瞬答えに迷ってしまった。
だけど、栞鳳は頭もいいし、
なにかと頼りになる時もあるからいいだろうか。
刈真に目を向けると、
少し険しい顔をして栞鳳を睨んでいた。
だが、やがて。
刈「いいですよ。栞鳳さん。」
刈真は笑顔で答えた。
栞鳳の顔が朗らかになる。
「ありがとー♪」と嬉しそうに言うと
栞「じゃあ、また後で。」
と、翠に一礼をしてから
廊下を歩いて行ってしまった。
優「なんかあの会長、不気味なんだよなぁ」
翠「な、なんでアタシのこと吹雪姫…?」
刈「…要注意人物ですね…。」
沙「生徒会長さんは 飄々なお方です…」
掴めそうで掴めない。
何を思っているのかも分からない。
只々、私達は恐ろしい人物だということを理解した。