第16章 そこにいたのは置き物会長
それから数十分後。
熱心に勉強に打ち込んでいた私達の耳に
お昼休みを終わらせるチャイムが響く。
沙「あ、チャイムが鳴った!」
翠「よっしゃああああ!!下校だぁぁぁああ!!!」
翠が喜びの雄叫びをあげた。
私はにっこり微笑んでノートをかばんにしまう。
刈「今日は、また先生達の会議があるから
お昼が終わったら下校なんですよね。
まあ、多分期末テストのことですけど。」
翠「なんでもいいからさぁ!何処か行こうよぉっ!!」
沙「私、あのアイスクリーム食べたいです!」
刈「ふたり共…。まあしょうがないですね。」
私と翠は手を繋いで跳びあった。
沙・翠「やったぁぁああ!!!!!!!」
私達は職員室前を通る。
翠「なんかさー。こう、学校でやっても
はかどらないからさー。誰かの家でやろうよぉ」
沙「誰かの家?…私の家は無理ですよっ!!?」
翠「じゃあ…やっぱ…?」
翠がニヤリと笑いながら刈真を見る。
刈真は翠を見た後、溜息をついた。
刈「僕の家は無r「お~い。嶋瀬ー…。」
全員「!!!」