第15章 夏祭り
大「じゃあ、やっぱり
高価なアクセサリーとかか…?」
大河がオドオドとしながら
翠に問いかける。翠は迷った後、答えた。
翠「アクセサリーか…
効果のあるものならまだいいよね。
厄介なのは そのアクセサリーが
逆効果になるってこともありえるからさ。」
刈「逆効果?」
沙「逆効果?」
私と刈真はふたり揃って首を傾げる。
翠はうんうんと、賢そうに頷いた。
翠「確かに気持ちが伝わりやすいけど
身につけるものって意外と
使い道に困っちゃうんだよね。特に
美紀みたいな上品華麗なお嬢様は
アクセサリー類をもらうことは結構多いと思う。」
翠の説明に「ほぉー」と
私たちは感心していた。
でも、アクセサリーがダメなら
なにが最高にいいのだろうか…?
沙「一番プレゼントに嬉しいってのは
どんなものなんですか?」
翠「よし、そろそろ答えを出すとしますかね。」
翠は自信たっぷりの笑顔で
席を立ち上がる。そして…。
翠「ズバリッ私がオススメするプレゼントは…」
三人「(ごくっ…)」
私達は息を呑んだ。