第15章 夏祭り
大「お~い。お前ら~」
三人「!!」
声のした方へ私達は顔を向けると、
大河と美紀が手を振りながら歩いてきていた。
私達の机の前にきたところで、
側にあった椅子に遠慮なく座る。
翠「どうしたの?」
翠がむくっと起き上がり、
大河に問いかけた。
大「いや、実はさ。
今度の夏祭りのことでさ…」
その時、大河は一瞬美紀を見つめる。
美紀は不思議そうに首を傾げた。
大「美紀、お前あっちいってていいぞ。」
美「え?嫌よ。私は大河といたいもの。」
大「いや、いいから行ってろって」
美「や、やだ!!」
大「行けっ!!!」
美「っ!…」
大河が張り上げた声で言うと、
美紀が泣きそうな顔で離れていってしまった。
私達はいきなりのことで頭が回らない。
翠「ちょっと大河!なんて酷いことすんのよ!!」
沙「私っ大河さんがそんな人だとは思いませんでしたっ」
刈「女の子にあんなこと言っちゃ
振られますよ。」
大「うぐっ違うって、違うんだよっ!」
三人「??」
その時、大河が少し顔を赤らめて言った。