第15章 夏祭り
翠「あ~っつい~~~~っ!!!!!!」
in七月
翠は私の席でぐたぁ~と熱さにだれている。
あの日からは数日。刈真は雫と仲直り出来たらしく、
現在は共に暮らしているんだとか。
そういえば、刈真から聞いた話では
前まで雫はアメリカに留学していたらしい。
そんなかんだで、
いよいよ来週は『夏祭り』だ。
なのでクラスの皆も
予定などを立てて盛り上がっている。
私はそんな教室を見渡しながら、
翠に下敷きで風を送っていた。
翠「いやぁ~夏祭りってワクワクすんねぇ~」
ぐーたらとしている翠が
まぬけな声を出す。
私は微笑みながら、「そうだね」と言った。
その時、職員室から
帰ってきた刈真が席に戻ってきた。
そういえば最近職員室によく呼ばれている…
翠「おかえりぃー。あっつい~~っ」
刈「沙織。そこのなまけものを溶かしてあげて。」
翠「んなっっ(((゜Д゜;)))!!!!??」
沙「あははは…(^_^;)」
翠「そういえば刈真君また
夏祭りので呼び出されたのぉ?」
刈「まあ、そうですよ。」
沙「大変だったら頼ってね…?」
刈「大丈夫だよ。沙織。」
刈真がとてもカッコイイスマイルを見せる。
その笑顔に私はキュンときてしまった。
翠「…あんたら…ラブラブねぇ」
翠はまるでバカップルを見るように
私達を呆れ顔で見つめてきた。