第15章 夏祭り
大「…今度夏祭りだろ…?
で、美紀にプレゼント渡そうと思ってて…」
三人「!!!!」
私達は顔を見合わせてにやけ合う。
そうか。サプライズにしたいから
美紀に聞かれたくなかったのか…。
なんだか胸のあたりがキュンキュンしている…
翠「よっ!この色男っ!」
刈「そうなら最初っから言ってくださいよ。」
大「いやっお前らが先にいったんだろっ!!」
大河は怒ったようにふたりに言ったあと、
もう一度顔を赤らめ、恥かしそうに呟いた。
大「…どんなプレゼントがいいかなって…」
健気だ…
私はそう思った。
翠「なんだぁ!そんなことで迷ってたの!?」
大「そ、そんなことってなんだ!!」
刈「いい心構えですね。尊敬します。」
大「もうお前は敵か味方かわからねぇよ…」
沙「プレゼントですか…」
大「もう沙織っ頼れるのはお前だけだ!頼むっ!!」
大河が大仏に手を合わせるように
私にオネダリをしてきた。
なんだか複雑な気持ちになる…。