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「 水色の革命 」

第14章 刈真の過去




刈真君



私は あなたの孤独が分かれない。


私とあなたの孤独の差は
そんなちょっとの差ではないんだから

だけど。




























沙「そんな…そんなにならないで。」



刈「…え?」











言葉が出ない。
なんて言ったらいいのかわからない。


でも、伝えたい気持ちは同じなんだ。



雫さんと。














沙「私は…雫さんと…仲直りしてほしいよ…」


刈「っ!!!」


沙「うん…。









  そう思う。」



真っ直ぐ彼を見つめた時、
彼はどうしようもない動揺をしていた。



刈「どうして…っ


  どうして沙織までそんなこと言うのっ!!!」



刈真が怒鳴った。
私は、その声に体を震わせる。



沙「…っ私は…っ」


また、涙が溢れ出しそうになる。





沙「私はっ刈真君に昔のことを
  引きずってほしくないっっ!!!!!!!!

  お母さんに酷いことをされていたのは
  わかってるっ…

  その傷が…簡単には癒せないことも…




  だけどっ!!

  雫さんは刈真君のことを心配してるんだよ!!?

  
  自分のせいで刈真はあんな風になってしまった…
  そうやって雫さんまでも
  気持ちを閉ざして償おうとしてるっ
















  そんなの…違うでしょ…?」



刈「…っあ…ぁ…」




私は、手に力を込めた。



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