第14章 刈真の過去
優「翠ィーーー。」
翠「!!」
沙「!!」
刈「!!」
後ろから大きく優一の声が聞こえたのだ。
翠「あいつ、まだ帰ってなかったのか…っ」
翠は小さく呟く。
その間に、もう優一は私達の前に走ってきていた。
優「夏祭りのこと…どーすんの…?」
翠「だからメールするってば!」
優「俺今日携帯壊れてる。」
翠「…っ。」
刈「これは…」
沙「しょうがないですね。」
翠「全く。じゃあまた明日ね。今は無理っ!!」
翠は呆れたように言うと、
だめーっというポーズをした。
優一はそのポーズをみると、
「おっけー…」と、返事をし、
またフラフラと私達の前を通り過ぎていった。
沙「優一さんの行動って、
全然予測できないですよね。」
翠「まあねぇ。はぁ。疲れた、」
刈「意外と似てるかもしれませんよ?翠さんと。」
翠「えっ」
沙「ああ!!まぁ確かにっ!!」
私は納得してしまった。