第14章 刈真の過去
私達もその指の方向に視線を向けた。
すると、校門の所に誰かが立っていた。
沙「…女…の人?」
翠「なんか、綺麗な人だね!」
後ろ姿しか見えないが、
とても綺麗な女性だった。
真っ黒なセミロングで、
ふんわりたまご色のシフォンワンピースを着ている。
上品のようでどこか清楚のような。
とにかく、
私は素敵な方だなぁと見つめていた。
その後、教室のドアから五十嵐が姿を現す。
五「おーい。お前らぁ。今日
これから緊急の会議やることになった。
だから、お昼のチャイムなったら下校ー。」
「うっそ!!まじぃ!!?」
「よっしゃあああ!!!!!!!」
「うわっねぇどこ行く!!?」
刈「お昼終わったら下校…。今日は特別ですね。」
沙「うん!四時間授業って嬉しいよね!」
その時、翠がポンっと手をたたく。
翠「じゃあ!あのお姉さんに近づいてみようよ!」
沙「ええ!?誰か待ってるんじゃないですか?」
刈「相変わらず趣味悪いことしますね…。」
翠「ぐっ、まあいいじゃん!!さ、お昼食べよ!」
私達は三人でお弁当を教室で食べ始めた。
そして、下校の時刻になったら、
あの女性を調べることになってしまった。